よくわからないノーマルマップ講座 実践編 その2

実践編2回目を始めます。
前回の記事でxNormalの使い方というか、おそらく一般的なxNormalでのBake方法を2つ紹介しましたが、結論としてEdge Splitを用いてシェーディングを処理している場合(3ds MAXでいうところのSmoothing Group)はどちらの方法もそぐわないということが分かりました。

この問題を解決するにはどうすればよいか色々調べて考えた挙句、
・Cageを使ったほうがクオリティは高い。
・Cageを使ってもEdge Splitを使ったところに変な線が出てくる。
・原因はCageに隙間が出来ているからというのは分かっている。
・xNormalの3D Viewer内で隙間の無いCageを作るのはめんどくさい。
・ならBlenderでCageを作ればいいじゃない(゚∀゚)!!
というシンプルな結論に至ったわけです。

実はxNormalにはExternal Cage Fileという、要は別ソフトで作ったメッシュファイルをCageとして使用出来る機能があって、これを利用します。銃などのHard Surface ModelのNormal MapをxNormalでBakeするには、おそらくこの方法が最適解ではないかと思います。

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じゃあ早速やり方を解説しましょう。

まずはローポリモデルを三角ポリゴン化(ラスタライズ)します。External Cage Fileを利用する場合は必須です。Edit ModeのTriangulate Faces(Ctrl+T)でもModifierのTriangulateでもどちらでも構いませんのでとにかく三角ポリゴン化します。Modifierを利用した場合はすぐにApplyします。
ここからは必須ではないですが四角ポリゴンを三角ポリゴン化した際に生じる対角線にあたるEdgeの向きを調整します。同一ループ内で対角線が同じ向きを向くのではなく、ジグザグになるようにします(Rotate Edge CWもしくはRotate Edge CCW)。

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三角ポリゴン化を済ませたらローポリモデルをDuplicate(Shift+D)してCageとして利用するためにさらに手を加えるので何か分かりやすくRenameしておきましょう。

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次にDuplicateしたオブジェクトにDisplace Modifierを適用します。スタック順はEdge Splitの上、他のModifierがある場合は一番上にします。

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Displace Modifier内の設定は、DirectionはNormal、ハイポリモデルをすっぽり覆うようにMidlevel、Strengthの数値を調整します。このへんはxNormalのCage Editorと同じです。

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これでBlender内での作業はExport作業を除いて終了ですが注意する点が1つあります。Duplicateした後はローポリモデル用のオブジェクト、Cage用のオブジェクトともに一切の編集はしてはいけません。頂点の追加・削除はもとより移動も禁止です。やってしまうとxNormalでBakeする時にエラーの原因となります。

次にExport作業に入ります。Exportする前にハイポリモデル以外はすべてのModifierをApplyします。
ハイポリモデルはやっぱり難しく考える必要はありません。前回紹介したとおりにExportすればOKです。
ローポリとCage用のメッシュはちょっと複雑です。このモデルは4つのオブジェクトに分かれているのですが、この4つのオブジェクトを1つのobjファイルにまとめてExportするとxNormalでBakeする時にエラーをはく場合があります。厄介なことにエラーの原因は分かっているのですが、エラーになる条件と、エラーになった後の修正法が分からない(たぶんExportし直す以外に無い)ので事前策として4つのオブジェクトを4つのobjファイルとしてExportします。
Exportの設定は前回の記事のローポリ用の設定と同じで大丈夫です。

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さてここからxNormalでの作業になります。ハイポリモデルはそのまま読み込んでMesh Scaleだけ変更しましょう。とりあえず今回は20で。

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ローポリの方はExportした4つのオブジェクトをすべて読み込みます。順番は適当で大丈夫です。読み込んだ後はUse CageとBatch Protectionにチェックを入れてMesh Scaleにハイポリと同じ数値を入力します。

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そして右クリックメニュー内のBrowse External Cage Fileからそれぞれ対応するCage Fileを選択します。

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こんなポップアウトが出てきますが内容は「ローポリとCageファイルのトポロジーが一致しないとエラーになるよ」って感じです。Duplicate後に一切の編集を禁止したのはこれが理由です。

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ここまで設定したらあとはもうBakeするだけです。とりあえず結果を見てみましょう。

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ぱっと見あまり変わってないように見えますが

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こうして並べてみると一目瞭然ですね。

あともう1つ、xNormalではBlocker Fileというのが使えるんですがこれはYoutubeの動画に丸投げします。

Complete nDo2 Breakdown - The AK


これでxNormalを使ったNormal Mapの作成方法は終了です。この後はNormal Mapに関した小ネタ的なものをやりますのでまた次回お会いしましょう。

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